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金属検出機をご使用いただく際に、「ブザーが鳴った、ランプが点灯した、ラインが止まった」という状況を「誤検知」と誤解されるお客様がいらっしゃいます。しかし、これは多くの場合、「誤作動」と呼ぶべき現象です。ここでは、「誤検知」と「誤作動」の違いについてご説明いたします。


誤検知とは何か?

「誤検知」とは、本来検知すべきでないものを誤って異物として認識してしまうことを指します。一般的には、環境条件や設定の問題、感度調整の不備などが原因で発生することがあります。しかし、弊社の金属検出機は、磁界空間のコイルを使用した検出を行い、主に金属を検知するため、誤って、他の素材を検知することはなく、正しく金属に反応していることから、誤検知はほとんど発生しません。


誤作動とは何か?

一方で、「誤作動」とは、機器が本来の仕様や設計通りに動作しないことを意味します。これには、ハード・ソフトいずれかの故障(基板故障や電源部の故障)、経年劣化、または初期の設置すぐのタイミングであれば、ケーブル類の不安定さ、振動の影響、ローラーなどによるもの、または、他機器から発生される外乱ノイズが原因で発生する場合が含まれます。弊社の金属検出機は、磁界空間のコイル技術を採用しているため、周囲の機器からのノイズの影響を受けることがあります。これは「誤作動」の原因となりますが、決して「誤検知」ではありません。外部のノイズが誤作動を引き起こす場合、適切な設置環境やノイズ対策が必要です。


当社の取り組み

弊社では、製品導入前にお客様の工場環境へテスト機を仮設稼働し、実際の稼働環境に近い状況で検知検査を実施し、ノイズレベルも波形をお客様と参照しながら把握いただくことで、最適な機器の導入を実施しています。これにより、誤作動のリスクを最小限に抑えることができます。


また、弊社の技術サポートチームは、製品が常に最良の状態で稼働するよう支援を行っています。万が一、誤作動が発生した場合、できる限り迅速に原因の調査を行い問題の解決を図ります。しかし、状況によっては原因の特定に時間がかかる場合もございます。



以上となり、「誤検知」と「誤作動」は似たような言葉ですが、その意味は異なります。弊社は、これからも高品質な製品とサポートを通じて、お客様に安心してご使用いただける環境を提供してまいります。



食品製造において製造ラインでの金属異物の混入は依然として深刻な問題であるようです。


小さな金属片の混入であっても、企業にとっては多大なコストと信頼の損失を伴うリコールの原因となります。日本国内でも、食品リコールの件数は年間、700から800件に及ぶとの報告(※01)があります。


たとえば、日本のあるとある食品企業では、3000個の製品がリコールされ、そのコストはおよそ3120万円に達したとの報告があります​(※2)


初期投資として数百万円から1000万円程度のコストがかかるものの、リコールによる巨額の損失を考えると、この投資は有益といえます。


金属検出機を設置することで、製品が出荷される前に金属異物を検出し、品質管理を強化し、顧客への安全な製品提供を保証することが可能になるためです。


金属検出機の導入は、企業にとって単なる機械の導入以上の価値を提供し、リスク管理の一環として不可欠な存在となっています。


ぜひ食品に関する金属検知について、ご相談ください。


金属検知機、きんけん、金探、金属検出器、金属検出機


(※1)(※2)参照サイト


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